音漏れのない、快適な防音空間を作るためには建材選びが大切です。ここでは、建築材料・建築資材専門の検索サイト「建材ナビ」で「音楽 防音」と検索してヒットした建材メーカーのうち、音響に関わる主な建材メーカー6社の特徴を編集チームが調査しました(2022年10月12日調査時点)。
音楽用の防音工事と一口に言っても、数多くの建材やメーカーがあって、「どの建材が良いのか分からない」という方が多いようです。工事業者が、どのような建材を使用して施工するのか、自宅にマッチする建材がどんな仕様なのか、ご参考にしてください。
ドアや調音パネルを使うなら
ヤマハブランドの楽器や防音室、ホームシアター・オーディオ、業務用音響機器などの法人向け製品、世界の著名ブランド製品の卸販売などを行っている企業です。ホール・音楽施設への導入機器の提案などでも実績豊富。培ってきた音環境づくりのノウハウをもとに、防音室をはじめ、「ヤマハ振動カットシステム」など数々の技術を盛り込んだ防音ドア、わずか厚み3cmで心地よい音響空間を実現する調音パネルなども手がけています。
パーテーションで防音対策するなら
「環境に優しい商品開発」をコンセプトに、快適空間を創造する住宅用床材や建築資材などを提供している企業です。防音・断熱材に力を入れており、効率的に反響音を減退&連結可能で設置場所に合わせてカスタマイズ可能な吸音パーテーション「コンフォートバリアシリーズ」をはじめ、遮音シートや防音・制震マット、根太制震クッションなど多彩な商品を販売しています。
スチールパネル/フレームを使用するなら
吸遮音性に優れ、軽量薄型で加工・設置しやすい高機能防音・吸音材「一人静」をはじめ、防音材の製造・販売を中心に、防音工事や施工など騒音対策をトータルでサポートしている企業です。「発明大賞」本賞受賞(2015年)*1、科学技術省(技術部門)受賞(2017年)*2など受賞歴多数。個人宅はもちろん、工場・オフィス・音楽スタジオ・音楽ホールなど施工実績豊富です。
*1参照元:発明大賞公式HP(https://biz.nikkan.co.jp/html/hatsumei/vol40-1.html)
*2参照元:平成29年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞 受賞者一覧公式HP[PDF](https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/04/__icsFiles/afieldfile/2017/04/11/1384228_01.pdf)
窓ガラスに遮音性を期待するなら
1955年の創業以来、関西を拠点に全国展開を行っているシャッター・スチールドア専業メーカーです。全てオーダーメイドで製造から販売、施工までを手がけています。同社が販売する「防音FIX窓」は、高い遮音性能が特徴。防音ドアを組み合わせることで、高い遮音性能を維持しつつ、防音室に光を届けます。ガラス厚は5mmから選ぶことが可能。防音室、スタジオ、カラオケルーム、音楽室などにおすすめです。
遮音塗料で防音対策するなら
海洋環境の保全と船舶保護という2つのテーマに基づいて、未来を見据えた製品開発を行っている企業です。特殊セラミックスを利用した船底塗料や、建築向け断熱塗料、遮音塗料などを開発し、官公庁との取引実績も豊富です。中でも遮音塗料「ワコーエコブロック」は、オフィスや住宅、倉庫、船舶等に適用が可能。2層構造になった塗膜で外部や内部から侵入する音のエネルギーを減衰させてくれます。
壁による吸音性を高めるなら
映画館やオフィス、各種施設シネマコンプレックスや、スタジオ、多目的ホール、学校、企業の会議室、ホームシアターなど、幅広い分野の施設で内装企画・設計・施工を行っています。豊富な施工経験を活かした遮音・吸音の提案・施工もお任せ。ゼロウォールR(レール) は、 独自のノウハウで開発した吸音内装仕上材で、壁や天井などさまざまな用途で使用が可能。吸音性はもちろん、意匠性にも優れている点が特徴です。
防音用建材の種類やアイテムは数多く、それぞれのメーカーが多彩なバリエーションを展開しています。費用や性能、デザイン性など選ぶポイントはさまざまですが、大切なのは、どこまで防音性を追求するかということ。
「思いっきり音楽を楽しみたい」「夜中も練習できるようにしたい」とお考えなら、値段の安さばかりを追求するのはNGです。建材業者の情報もしっかり得た上で、商品の性能を比較選択してみましょう。
ここまで、防音工事に関わる建材メーカーについて紹介しました。近隣への騒音対策だけでなく、室内で音を味わうための工事ができる業者を検討しましょう。当サイトでは、エリア別の業者情報や、楽器・目的別のポイントなど、「防音工事」に関するさまざまな情報を集約しています。下記リンクもご覧ください。