防音対策を考える際に、知っておきたいのが「遮音材・吸音材」の選び方です。適切な建材を選ぶことで、防音性能はグッと高まりますよ!ここでは、防音工事業者を選ぶヒントになる、「遮音材・吸音材」の選び方についてご紹介します。
遮音材とは、音を遮ることを目的に開発された建材のことです。音を跳ね返すことで、音の通過を防ぐ仕組みになっています。硬く重い物質ほど効果が高いため、比重の高い石膏ボードや鉄板、コンクリートなどが用いられます。
吸音材は、音を吸収することで音漏れや反響を押さえる建材のこと。「多孔質」と呼ばれる細かい穴のたくさん開いた素材で、空気中に伝わる振動エネルギー、つまり音を軽減します。グラスウールやロックウール、ウレタンフォームなどが多く用いられています。
遮音材は、音が周囲に漏れないようにする「音対策」として使われます。工場の機械音を防ぐため、スタジオの演奏音が漏れないようにするためなど、活用シーンはさまざまです。コンクリートや鉄板など、質量が高く重い材料はそれだけで遮音効果がありますが、コストや施工性の面などから、遮音シートや防音マット、石膏ボードなどと組み合わせて使用する例が多いようです。
吸音材は、狭い部屋で音が響く場合や、会議室などの広い部屋で声がこだまして聞き取りづらい場合の「調音対策」として使われます。壁や天井などに貼るタイプ、パーテーションのように設置するタイプ、床に敷くタイプなど設置方法の異なるさまざまな商品があります。
下記リンクでは、壁、ドア、床などの工事箇所別で気をつけるべき防音工事のポイントをまとめています。ぜひご参考ください。
遮音材を使用するメリットは、音を跳ね返し、「部屋の音が周囲に漏れてしまう」といった状況を改善できる点です。ただし、遮音性が高すぎると音の反響が大きくなり、聞きづらくなる点がデメリットです。
吸音材のメリットは、室内の音を吸収して外に漏れることを防いだり、音の反響を抑えられる点です。ただしこちらも、吸音性が高くなりすぎると音が響かなくなり、楽器や歌の練習がしにくくなるので注意が必要です。
下記リンクでは、音響に特化した防音工事業者を選ぶ前に知っておきたい情報を紹介しています。ぜひご一読ください。
遮音材と吸音材の違いやメリット・デメリットなどを簡単にご紹介しました。遮音材と吸音材にはそれぞれ異なる機能があり、バランスよく使うことで、高い防音効果を得ることができます。
ただし、一口に遮音材・防音材と言っても、高級防音材エプトシーラーをはじめ、吸音パネルや遮音材など多彩な建材が販売されています。それぞれのメリット・デメリットを把握した上で、ニーズや予算に合わせた対策を行いましょう。「どれを使えば良いか分からない!」という場合は、専門業者に相談してみるのがおすすめです。
ここまで、音楽を楽しむための「遮音材・吸音材」の選び方を紹介しました。近隣への騒音対策だけでなく、室内で音を味わうための工事ができる業者を検討しましょう。当サイトでは、エリア別の業者情報や、楽器・目的別のポイントなど、「防音工事」に関するさまざまな情報を集約しています。下記リンクもご覧ください。