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費用を抑えて部屋全体を防音工事するには

部屋を防音にするメリット、防音工事に関する注意点、リフォームを成功させる考え方をご紹介します。あらゆる音をまったく聞こえなくする防音は困難です。どの程度の防音が必要か、明確にすることから始めましょう。

部屋を工事することで得られる防音対策のメリット

部屋全体を防音にする大きなメリットとしては、以下が挙げられます。

  • 近所迷惑のリスクを下げられる
  • 演奏や映画に没入できる
  • 楽器の保護になる

以下、順に見ていきましょう。

近所迷惑のリスクを下げられる

音は、あらゆる方向に広がっていくものです。たとえばマンションの床を防音したとしても、壁から伝わる音は残ってしまいます。床だけ、窓だけといった限定的な防音であっても、それなりの効果は望めます。

しかし、部屋全体の防音には及びませんし、夜は演奏しないなどの配慮が必要になるでしょう。部屋全体を防音にすると、近所迷惑の心配ははるかに小さくなります。

演奏や映画に没入できる

部屋全体を防音にすれば、外からの音に悩まされるリスクも小さくなります。映画の世界観に浸っている時に、外の騒音やご近所の生活音が響いてくるのは興醒めなもの。外の音に煩わされずに演奏や映画鑑賞を楽しめるのは、部屋全体を防音にする大きなメリットです。

楽器の保護になる

バイオリンやチェロ、ギターといった弦楽器、ピアノやドラム、管楽器、またオーディオ機器にとって、高すぎたり低すぎたりする湿度は不具合の原因になります。特に、湿度の高い夏場や乾燥の激しい冬場は、楽器に狂いが出やすいもの。

小型の楽器であればケースに調湿剤を入れるなどの対策が取れますが、ピアノやドラムはそうもいきません。気密性の高い防音室ならば湿度を一定に保つことができ、楽器の保護につながります。

下記リンクでは、音響に特化した防音工事業者を選ぶ前に知っておきたい情報を紹介しています。ぜひご一読ください。

防音工事の評判・口コミから
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部屋の防音工事~施工事例~

新築住宅と中古住宅で、部屋全体を防音にした事例をご紹介します。1例目はご近所はもちろん同居のご家族にも配慮した防音室、2例目は業務目的のスタジオで、いずれも高い防音性が求められるケースです。

施工事例1:家族の安眠を妨げない防音室

新築住宅に、アコースティックギターやボーカルに対応した防音室を施工しました。夜遅く帰宅してから演奏を楽しむため、ご近所だけでなくご家族にも配慮。ドアを二重に設置したり天井を二重にしたりといった対策を取り、ご家族の安眠を妨げることなく演奏できる防音室になりました。

参照元:防音ファクトリー公式HP(https://bouonfactory.com/gallery/oomori.php)

施工事例2:一戸建てにダンスのレッスンスタジオ

中古住宅の1階洋室を、アップライトピアノのあるダンススタジオにリフォーム。ダンスのレッスンという業務用途のため、高い防音性を実現しました。ダンス用のフロアはグレー、壁と天井は白を基調した落ち着いた雰囲気にまとめ、レッスンに集中できるスタジオとなりました。

参照元:防音ファクトリー公式HP(https://bouonfactory.com/gallery/fuziki.php)

下記リンクでは、「そもそも防音とは?」にお答えする、プロもこだわる基礎知識を解説しています。業者選びの参考に、ぜひご一読ください。

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部屋を防音工事する際の注意点

防音室を工事する際には、防音の目的を明確にすることが大切です。

演奏する楽器の種類、ホームシアターやオーディオルームといった目的によって、対処すべき音域や音量が違い、固体伝搬音と空気伝搬音のどちらを重点的に対策するかも異なります。目的を明確にして計画を立てることで、費用の無駄をなくすことにもつながります。

部屋全体を防音工事すると、近隣への音漏れは気にならないレベルにはなりますが、音が完全に漏れない環境にすることは困難です。また、防音工事に使用できる建材は重量があるため、建物の構造にかかる負荷を考慮する必要があります。部屋のスペースにも限りがあり、床・壁・天井の厚みによって選ぶべき建材が変わるため、工事業者にチェックしてもらうのが安心です。

さらに、予算との兼ね合いも考えたいところ。「こんなはずではなかった」と後悔しないために、実際どれくらい音漏れがなくなるかを、見積もりの段階で確認しておきましょう。マンションか一戸建てかという構造の違い、閑静な住宅地か交通量の多い道路沿いかといった環境の違いによっても、必要な防音のレベルは異なります。現地調査に基づいて、環境条件に見合った対策を講じてくれる業者に依頼するのが賢明です。

部屋の防音工事で使う建材の種類と特徴

防音に使用される建材としては、石膏ボードをはじめとした遮音材、グラスファイバーなどの吸音材、ゴムなどを使った防振・制振材のほか、防音ドアや窓といった建具、防音仕様の換気扇が挙げられます。

また、特に効果が期待できる防音工事は、床、壁、天井を二重にして、内側と外側を絶縁して振動が伝わらないようにすることです。その場合、必要に応じてコンクリートの打設を行います。

防音工事では、遮音と吸音のバランスが重要になります。遮音が強すぎると室内の反響が大きくなりますし、吸音が強すぎてもいけません。音の出入りを抑えるとともに、耳に心地よい美しい響きを引き出すことが、求められるのです。

ここまで、「防音工事」で費用を抑えて施工するポイントや事例を紹介しました。近隣への騒音対策だけでなく、室内で音を味わうための工事ができる業者を検討しましょう。当サイトでは、エリア別の業者情報や、楽器・目的別のポイントなど、「防音工事」に関するさまざまな情報を集約しています。下記リンクもご覧ください。

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