窓は壁よりも遮音性が低く、音を通しやすいものです。そのため、窓を防音にすると、部屋の防音性を大きく向上させられるのです。本ページでは、窓を防音にするメリットや、防音工事の注意点をご紹介します。
一般的な窓は、遮音性の点で壁に大きく劣ります。壁をいくら防音にしても、窓がそのままでは効果は限定的。逆に窓を防音にすれば、防音効果を大幅に高めることが可能です。場合によっては、窓を防音にするだけで、目的を達してしまうこともあるほどです。
一般的な窓では、サッシの隙間を通って音が漏れていきます。防音サッシは気密性が高く、サッシの隙間からの音漏れを防ぐようになっています。気密性が高まるということは、断熱性も高まるということ。窓を防音にすると冷暖房の効きが良くなり、電気代の節約につながるというメリットも期待できます。
下記リンクでは、音響に特化した防音工事業者を選ぶ前に知っておきたい情報を紹介しています。ぜひご一読ください。
窓の防音を効果的に行った事例をご紹介します。いずれのケースでも、壁・床・天井に強力な防音対策を施した上で、弱点となる窓に三重サッシを採用。大音量の楽器を気兼ねなく楽しめる防音室を造りました。
住宅新築に合わせて、ドラムやベースを思い切り楽しめるスタジオを造りました。ドラムは固体振動が大きいため、浮床構造と吊り天井、独立スタッド壁で振動対策をしっかりと施し、弱点となる開口部には二重ドアや三重サッシを採用。換気扇も防音仕様としました。
参照元:スガナミ楽器公式HP(https://www.suganami.com/shop/sound/case/bouon0018)
マンションの上下階からクレームを受け、ピアノ演奏やオーディオ、映画を楽しむための防音室を施工しました。床・壁・天井を二重にしたことに加えて、ベランダ側のサッシと、出入り口となるリビング側のサッシを三重にして、気兼ねなく練習できる環境が整いました。
参照元:Livtech公式HP(https://www.livtech.jp/construction-detail/781/)
下記リンクでは、「そもそも防音とは?」にお答えする、プロもこだわる基礎知識を解説しています。業者選びの参考に、ぜひご一読ください。
窓の防音には、防音サッシに交換したり、窓を二重に設置したりといった方法があります。
ある程度の間隔を開けて窓を2つ設置する(内窓を取り付ける)のは、防音効果の高い方法です。この方法では、内窓を取り付ける窓枠が室内側に張り出す可能性がありますし、既存の窓が内倒しやルーバーの場合は対応が難しいといった点に注意が必要です。
既存の窓を防音サッシに交換する場合は、外壁を部分的に壊して窓枠を撤去・交換する必要があるため、工事が大掛かりになります。また、マンションの窓は共有部分に当たるため、窓の交換は規約によって禁じられていることがほとんどです。
部屋の防音性を向上させるには、開口部にしっかりとした対策を取る必要があります。注意点を踏まえ、専門業者と相談の上、適切な方法を選択しましょう。
窓の防音では、サッシの隙間を通る音と、ガラスを透過する音をカットします。防音サッシは気密性を高めることで、音漏れを防ぎます。また、防音窓でよく使われるのは、合わせガラスを組み合わせた複層(ペアまたはトリプル)ガラスです。ガラスの厚みを変えて共鳴を防いだり、ガラスの間を真空にしたりして、音の伝達を防いでいます。
一般的な複層ガラスは、断熱性能は高くても遮音性能は高くありません。防音を目的とする場合、一般の複層ガラスは選択肢に入りません。窓は壁より音を透過させやすいため、適切な建材を選択することが大切です。
ここまで、「防音工事」で窓のサッシを施工するメリットや事例を紹介しました。近隣への騒音対策だけでなく、室内で音を味わうための工事ができる業者を検討しましょう。当サイトでは、エリア別の業者情報や、楽器・目的別のポイントなど、「防音工事」に関するさまざまな情報を集約しています。下記リンクもご覧ください。